長野県茅野市で去年9月、同居する妹を殺害したとして殺人の罪に問われた男の裁判員裁判で、検察側は懲役13年を求刑し、弁護側は執行猶予を求めました。
起訴状などによりますと、伊藤雅史被告50歳は、去年9月、茅野市塚原の自宅で寝ていた妹の首などを包丁で複数回刺して殺害した罪に問われています。
地裁松本支部で開かれた16日の初公判で起訴内容を認めた伊藤被告。

17日は求刑まで進み、検察側は「包丁で何度も刺すなど犯行が悪質で、動機も身勝手」として伊藤被告に懲役13年の刑を求めました。
これに対して弁護側は、伊藤被告が自首したことや、妹が父親に暴言や暴力を続けたことによる、いわば「介護疲れ」の部分もあるとして、減刑と執行猶予を求めました。
判決は24日に言い渡されます。