今は亡き大切な人に手紙を送れるとしたらあなたは何を伝えますか?

15日、島根県松江市で、天国への手紙のお焚き上げが行われました。

手紙代読
「来世でもまた親しい関係でいたいです。できればお父さんとお母さんの子に生まれたい。ありがとう」

読み上げられているのは、天国の大切な人に宛てた手紙。

場所は松江市東出雲町揖屋、あの世とこの世の境として古事記に登場する「黄泉比良坂」です。

お焚き上げは、生前言葉に出来なかった思いや、感謝の気持ちを手紙で伝えてもらおうと、地元・東出雲ライオンズクラブが毎年この時期に行っていて、今回で9回目です。

手紙代読
「俺たちは来年で結婚50周年だね。俺の妻になってくれてありがとう。君から俺を見つけてくれてくれてありがとう。君大好きだよ愛している」

この1年間に全国から寄せられた手紙は約8500通。
集まった人たちの手で、次々に炎の中に投じられました。

参加者
「2年前に他界した父に向けて感謝の気持ちを書きました。非常に父を近くに感じたのもありますし久しぶりに手紙を書けたのでよかったです」
「1周忌が終わってそのあと気持ちの切り替えがあったので少しずつ前向きにやっていこうかなという気持ちを書きました」

それぞれの手紙に認められた亡き人への想いは、炎と共に静かに空へと昇っていきました。