大崎事件で殺人罪などで服役し、無実を訴えて裁判のやり直し=再審を求めている原口アヤ子さんが15日、98歳の誕生日を迎えました。再審制度を巡っては制度見直しの議論がはじまっていて、弁護団らは早期の再審開始のため法改正の必要性を訴えています。

弁護団や支援者は15日、原口さんが入所する施設を訪れ98歳の誕生日を祝いました。

46年前に大崎町で当時42歳の男性が遺体で見つかった大崎事件をめぐっては、義理の姉・原口アヤ子さんが殺人罪などで服役しましたが一貫して無実を訴え、再審=裁判のやり直しを求めています。4回目の再審請求で最高裁はことし2月、原口さん側の特別抗告を棄却し、再審を認めませんでした。

15日の面会では、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審で去年、無罪が確定した袴田巖さんの姉・ひで子さんらが訪問し原口さんを激励しました。

誕生日を祝い、ケーキなどが渡されたほか、ひで子さんは巖さんの帽子をアヤ子さんに贈りました。

(袴田巖さんの姉・ひで子さん)「アヤ子さんは喜んでました。再審法の改正を早くやってもらわないと。こういう被害者がたくさんいることを国はよく考えてほしい」