あす6月17日は、鹿児島市で2316人が亡くなった鹿児島大空襲から80年です。生徒13人が命を落とした鹿児島女子高校で、16日、慰霊式がありました。

鹿児島市は太平洋戦争で8回の空襲を受け、このうち、1945年6月17日の鹿児島大空襲では2316人が亡くなりました。

鹿児島市中央町の共研公園の場所にあった鹿児島女子高校の前身、鹿児島市立女子興業学校は、空襲で校舎が全焼。学校を守るために寄宿舎に残っていた生徒13人が命を落としました。

鹿児島女子高校では、戦争を知らない後輩たちにも平和をつないでほしいという空襲にあった卒業生の思いを受け、毎年慰霊式を開いています。

16日は全校生徒およそ700人が参加し、当時のことについて学びました。

(1年 寺師あや乃さん)「鹿児島大空襲をきょうの慰霊式まで知らなかったので、平和は改めていいことだと思った。先輩たちの分まで生きたい」

(1年 黒瀬光さん)「想像できない苦しみがあったと思う。平和についてもっと考えていきたい」

生徒らは、戦後80年の節目に、亡くなった先輩達の無念を思うとともに、平和への思いを新たにしていました。