戦時中、北海道・江別では、木製の戦闘機が作られていました。しかし終戦後、長い間、その存在は、幻とされてきました。この事実が伝えるものを考えます。
◇《製紙工場から戦闘機を組み立てる工場へ…》
6月7日、江別市にある“えぽあホール”で上演された演劇『博士と過ごした無駄な毎日』。題材は80年前の太平洋戦争末期。かつて江別にあった戦闘機の工場が舞台です。

演劇『博士と過ごした無駄な毎日』より―
・「あ、来た!おおおー!」
・「ねえ、これって合格でいい?」
・「ちょっと見せて」
・「はい」
・「不合格。これはねぇここがちょっと短いでしょ」
王子航空機江別製作所は1943年(昭和18)9月、軍からの命令で、製紙工場から戦闘機の組み立て工場に転換しました。
