機器の故障のため2024年度の営業を休止していた、青森県南部町の「ふくちアイスアリーナ」について、スケートリンクとしての活用が廃止となることが決まりました。

「ふくちアイスアリーナ」は1993年の営業開始以来、アイスホッケーやスケートなど冬季スポーツの舞台として親しまれてきましたが、機器の故障で2024年度は営業を休止していました。

工藤祐直 町長は、13日の定例町議会でスケートリンクとしての廃止を決める条例案を提出し、賛成多数で可決されました。

今後は名称から「アイス」がとれて「ふくちアリーナ」となります。

スケートリンクとしての存続を模索した一方で、ランニングコストや今後の利用見込みなどから、存続は困難であると判断されました。

南部町 工藤祐直 町長
「地元の方の利用が2割程度、そこに建設費1億、毎年の維持管理費3千数百万円。これは町の将来に維持していくべきなのか。苦渋の判断でもあった」

町では今後、アリーナをイベントなどで活用する方向で検討を進めるとしてます。

冬季国体など会場として使用してきた県アイスホッケー連盟は、「営業再開が叶わなかったことは誠に残念。八戸地域の氷都の歴史を絶やさないように競技環境をなんとかしていかなければという思い」とコメントしています。