現在、区割りの変更が議論されている、次の青森県の県議会議員選挙についてです。階上町を八戸市に編入しないよう求める意見書案が、階上町議会で採決されましたが、賛成少数で否決されました。

階上町議会では13日、県議選の区割りに関して提出された意見書案を巡り議論が交わされました。

県議選の区割りは現在、階上町は三戸郡に入っていますが、八戸市をはさんで飛び地になっていて、その解消が区割り見直しの焦点となっています。

県議会は、2026年2月に新たな区割りに関する条例の改正を目指していますが、各会派からの見直し案では、参政党以外が「階上町を三戸郡から八戸市に編入する」としています。

これを受け、3人の議員が連名で、八戸市への編入に反対する意見書案を提出し、13日は賛成と反対の討論が行われました。

意見書案に賛成 百目木和俊 町議
「階上町が八戸市に編入された場合、階上町民には今後の選挙や生活に影響が生じることが懸念されます。階上町が八戸市に編入されないことを強く要望する」

意見書案に反対 中島孝一 町議
「(県議会は)来年2月の条例制定に向けて努力されている最中である。そのような中で階上町議会から県議会に対して、意にあわぬ要求の意見書を出すことは控えるべき」

意見書案は採決の結果、賛成6、反対8で否決されました。

一方県内では13日、階上町のほかに、鶴田町議会でも動きがありました。県議選の区割りに関して、見直し案の慎重審議を求める決議案を賛成多数で可決し、今後、県議会に要望書を提出する予定です。