なぜ雨で体調不良?「気象病」のメカニズム
なぜ天気が悪くなると体調が悪くなるのでしょうか?
症状が出やすいのは雨が降る前。
低気圧が近づくことで気圧が下がりますが、5hPa下がると不調が出始めると言われています。
この5hPaは高層ビル1階から10階への移動に相当します。

気圧が下がると、耳の奥にある「内耳」が気圧の変化を過剰に感知します。それが脳に伝わり自律神経が乱れ、頭痛やめまいなどの症状を引き起こします。
また、気圧が下がることで酸素濃度も低下します。血中酸素が薄くなって血管が拡張し、神経を刺激することで頭痛が引き起こされます。

さらに、寒暖差も影響します。人間は恒温動物のため、体温を36℃~37℃に保つ必要があります。寒暖差が7℃以上あると体温調節に使うエネルギー消費が大きくなるので不調が出やすくなります。
これからの時期、冷房を使う頻度が増すので、屋外と屋内の温度差にも注意が必要です。