11日も青森県七戸町の中学校で目撃されるなど、人里への出没が相次ぐツキノワグマについてです。個体数の計画的な管理などついて話し合う会議が開かれ、県は8月に開く次の会議で、計画案を示すことになりました。

11日は、七戸町の中学校でクマ1頭が目撃され、屋外活動が中止になるなどの影響が出ました。

こうしたなか、県庁で開かれた会議ではツキノワグマの生息地を奥山などの「コア生息地」、それに「緩衝地域」「防除地域」さらに住宅地などの「排除地域」の4つにすみ分けて計画的に管理することで被害を防ぐ方針を確認。

年内の策定を目指している「第二種特定鳥獣管理計画」の県の素案が示されました。

県自然保護課 櫻田定博 課長
「ツキノワグマは保護しながら管理していく難しさがある。あまりにも捕獲しすぎてしまうと、絶滅の可能性がある種でございますので、そのバランスをいかに取っていくか、これが極めて重要になってくると思いますので、その辺を委員から意見を頂きながら内部でより検討していきたい」

県内のツキノワグマの生息個体数は、2024年の時点で約1500頭とみられています。

県は、策定する計画で地域ごとの目標個体数などを設定し、計画的な管理につなげることにしていて、次回8月に開かれる会議で計画案を示します。