「ラインメール青森」が、天皇杯で“大金星”を挙げました。国内リーグで“4部相当”のJFLのクラブが、数々のタイトルを獲得する『J1の名門』横浜F・マリノスを2対0で破るジャイアントキリングを達成しました。
ラインメールがJ1横浜に2対0で勝利した歴史的偉業は、12日の朝刊で地元紙だけではなく、スポーツ新聞も紙面を大きく割いて報じました。

勝利の立役者は、キーパーの廣末です。
前半35分にファウルで獲得したPKのキッカーを務めます。
ラインメール青森 GK 廣末陸 選手(電話取材)
「(緊張は)全くなかったですね。自信ありますし、外す気もしなかったです」

右足で先制弾を決めると、“本業”の守りでも試合を通して20本のシュートを浴びながらも「無失点」で切り抜けました。廣末のPK起用は、奇をてらった作戦ではありませんでした。
4年前のJFLの試合。
試合終盤のパワープレーで廣末は、ダイレクトボレーを決めています。
天皇杯のゴールで公式戦5シーズン連続の得点となりました。
リーグ戦の合間の「天皇杯」。
横浜は控え主体でしたが、それでもトップチームの代表経験者を4人揃えるラインナップ。ラインメールにとってはカテゴリーが3つ違う格上相手。それもアウェーの地で5000人近い観客を前に“大番狂わせ”を演じました。

ラインメール青森 GK 廣末陸 選手(電話取材)
「相手チームの本拠地で声を出し続けている方もいるので、本当にありがたいですし、大勢の中でサッカーができるのは幸せなこと。今回の試合に満足することなく、目の前の1試合1試合を満足することなくやっていければ」

ラインメールは、この勢いをJ3昇格を目指すリーグ戦にもつなげます。