屋久島町の口永良部島で火山性地震が増加し、気象台は11日夜、噴火警戒レベルを2から、3の入山規制に引き上げました。
気象庁は機動調査班を派遣し、火山活動の状況を詳しく調べています。
気象台によりますと、口永良部島では古岳付近の浅いところなどを震源とする火山性地震が、11日は12回、12日は7回観測され、12日までの10日間であわせて140回となっています。
気象台は「火山活動が高まっている」として、11日夜、噴火警戒レベルを2から、3の「入山規制」に引き上げました。噴火警戒レベルが3になったのは、去年10月以来です。
気象庁は12日から島に機動調査班2人を派遣し、火山ガスの量などを調べています。
気象台は、火口からおよそ2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒を、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒を呼びかけています。
口永良部島には4月時点で86人が暮らしていて、2020年8月を最後に噴火はありません。