◆専門家「デザインを軸に経営や自社のあり方を見直す」

専門家は、「デザイン経営」の考え方は、企業のあり方を見直すために必要だと指摘します。

 立命館大学経営学部 八重樫文 教授
「デザインを軸に経営自体、または自社のあり方自体を見直そうという試みなので、社会に対して、良い影響を与えていけるのかっていうことが経営に求められることですし、新たに従業員を迎えるためのアピール力、求心力にもなってきますし、多かれ少なかれ意識していかないと、企業っていうのは存続していけなくなってくると思う」

特許庁は、「デザイン経営」を継続することで、次のような効果があるとしています。

・会社のあるべき姿である「自社らしさの明確化」
・従業員のやりがいや楽しさにつなげる「人材の採用と定着化」
・会社の新たな価値を生み出す「新しい仕事の創出」

立命館大学の八重樫教授は、2つ目の「人材の採用と定着化」の効果が特に大きく、従業員の会社への愛着度が上がり、「良い会社」であることを従業員が自らアピールするケースがみられるということです。

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