追い打ちとなる県酪農公社の解散
こうした中、さらに追い打ちとなるのが県酪農公社の解散です。
この施設は酪農家から子牛を預かって育成し、搾乳できるようになる前に返すことで酪農家の負担軽減を図ってきました。

しかし、酪農家の減少による収入減や飼料高騰などで経営が悪化。
累積赤字は今年3月末現在で4億1200万円余りに膨らみ、今年9月いっぱいで解散することが決まりました。

預かっている牛は、県外農場での預託事業を利用する形に移行するか、農家が引き取ることになっています。
永田さんが解散を聞いたのは、3月でした。
(酪農家 永田一喜さん)
「育成とか、子牛、預けてます。いきなり返ってきます。牛舎がありますか?牛舎が半年でたちますか?資金を用意できますか?半年で。頭痛いですよね、正直。ここがいきなり」

この問題を受けて小林市は、以前、乳牛を育成していた牧場で再び育成ができないか、現在、模索中だということです。