大町市が発注した市立図書館の照明工事を巡る予定価格漏えい事件で、検察は金額を漏らしたとされる市の職員を起訴し、業者の社長を在宅起訴しました。

公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されたのは、大町市の職員・牛越秀仁容疑者(57歳)で、神奈川県に本社を置く電気設備会社・信光実業社長の男(64歳)が在宅起訴されました。


去年12月に市が発注した市立図書館の照明工事の一般競争入札を舞台にした今回の事件。

起訴状などによりますと、牛越被告は工事の予定価格が税込みおよそ1400万円であることを、携帯電話のメッセージ機能で信光実業の社長に教えました。

その後、信光実業が予定価格に近い1386万円で落札し、ともに公正な入札を妨害した罪に問われています。


一方、入札に関する情報を入手した疑いで社長の男とともに書類送検された、信光実業の大町支店長については検察が引き続き捜査を続けるとしています。

牛越被告と社長の男は古くからの知り合いだったということで、警察は引き続き、金銭の見返りがなかったかなどについて調べています。