大分県内で伝染性紅斑、いわゆる「リンゴ病」の感染が拡大し、6年ぶりに警報基準を超えました。

6月8日までの1週間、県内1医療機関あたりの患者数は2.36人で、前の週の1.5倍以上に増加し、警報基準の2人を上回りました。

警報基準を超えたのは、2019年10月以来およそ6年ぶりです。保健所別では西部が6人と最も多く、中部と大分市も警報基準の2人を大きく上回っている一方、ほかの管内ではまだ少ない状態です。

伝染性紅斑「リンゴ病」は、両ほほに赤い発疹が出て、風邪の症状がみられる子どもがかかりやすい感染症です。

発疹出現の7~10日程前に、微熱などの症状が見られ、ウイルスの排泄量が最も多くなります。

発疹が現れたときには、ウイルスの排泄はほとんどなく、感染力はほぼ消失しています。

これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります

県は、熱や倦怠感の出現後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合、医療機関に相談するよう呼びかけています。