2022年、仙台市内で知人男性を殺害し切断した遺体を埋めたなど5つの罪に問われている女の初公判が11日、仙台地方裁判所で開かれました。

殺人や死体損壊など5つの罪に問われているのは、住所不定・無職の山口優被告(33)です。起訴状によりますと、山口被告は2022年11月、交際相手の前田広樹被告(33)と共謀して、仙台市青葉区のアパートで、知人の佐藤大貴さん(当時22)の首をタオルのようなもので絞めつけて殺害した上、遺体をチェンソーで切断し、仙台市若林区荒浜に埋めたなどとされています。

11日に仙台地方裁判所で開かれた初公判で山口被告は、死体損壊と死体遺棄の罪について認める一方、殺人については「前田被告と一緒に首を絞めたことはない。死なせるつもりはなかった」などと話し起訴内容を否認しました。

冒頭陳述で検察側は山口被告が前田被告と共謀して「タオルを首に巻つけ2人で一緒に殺害した」などと指摘。これに対し弁護側は、山口被告は、てんかんの発作で暴れていた佐藤さんをおとなしくさせようと「口と鼻をおさえただけだった」などと殺人罪は成立しないと主張しました。
判決は7月10日に言い渡されます。