鹿児島県の薩摩、大隅地方には発達した雨雲が断続的にかかっていて、鹿児島市では11日、これまでに、1時間に55ミリの非常に激しい雨を観測しています。土砂災害に厳重な警戒が必要です。

【鹿児島市で1時間55ミリの非常に激しい雨】
九州北部地方にある梅雨前線は11日、九州南部まで南下する見込みです。

薩摩、大隅地方には、南西の海上から発達した雨雲が断続的にかかっていて、県の雨量計によりますと、鹿児島市郡山町で午前2時10分までの1時間に55ミリ、日置市で午前1時40分までの1時間に51ミリの非常に激しい雨を観測しています。

今月8日の降り始めからの総雨量は、指宿市で452.5ミリ、肝付町前田で382.5ミリなど、平年の6月ひと月分のおよそ7割に達したところもあります。

【11日夕方にかけ大雨のおそれ】
薩摩、大隅地方では11日夕方にかけて、局地的に雷を伴った1時間に最大50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。11日、24時間に予想される雨量は150ミリです。

【地盤緩む 土砂災害に厳重警戒】
▼土砂災害警戒情報が、鹿児島市・日置市・南さつま市に出されています。
▼大雨洪水警報が鹿児島市・日置市、
▼大雨警報が、霧島市・姶良市・いちき串木野市・湧水町・南さつま市・南九州市・枕崎市・薩摩川内市・阿久根市・出水市・垂水市・鹿屋市・曽於市・大崎町に発表されています。

これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象台は、土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。