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「注文書・絵の中にあるもののかたちや色をみて、題名を考えてみるニャン」とこの山猫が言っていますね…「注文」とは何だと思いますか?
美術館をより楽しんでもらうためのユニークな企画展がきょう10日から鹿児島市で始まりました。

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」
鹿児島市立美術館で10日から始まったのは「美術館を味わう注文の多い展覧会」。宮沢賢治の「注文の多い料理店」をテーマに恐ろしい山猫に食べられるのではなく、心優しい山猫からの注文に応えながら作品を楽しむ企画展です。
添えられた注文書はさまざまで、描かれている魚は何匹なのか数えるものや…物語をヒントに絵の中で何が起きているのか考えるものなど、山猫がそれぞれの作品の新しい見方を教えてくれます。

なかには鹿児島にちなんだものも…
遠藤彰子さんの「奄美・八月踊」です。

(レポーター)「こちらの注文書は望遠鏡を使って赤い鳥を探してみて、ということで実際に覗いてみると…見つけました!」
このほか、実際に色紙を切って切り絵を作るコーナーなど山猫の注文に応えることで新たな視点で作品を味わえます。
(鹿児島市立美術館 前野耕一学芸員)「普段考えたことないようなことに気付けるきっかけになればと注文書を添えた。心優しい山猫が鑑賞をサポートしてくれる。小さな子供と一緒に家族で楽しんでもらえれば」
企画展は来月13日まで開かれていてギャラリートークなども予定されています。