宮崎にもようやく届きました。
随意契約の備蓄米の販売が県内でも始まり、都城市のスーパーでは5キロ1980円のコメ100袋が開店から30分で完売しました。

(山崎直人記者)
「店頭入ってすぐのところに並べられた100袋のお米。随意契約による政府備蓄米の販売が宮崎でもいよいよ始まります」

随意契約の備蓄米の販売が始まったのは、宮崎と鹿児島でスーパーを展開する「タイヨー」の県内4つの店舗です。

このうち、タイヨー都城店では、午前9時半の開店を前におよそ60人の客が列を作りました。

(列の先頭の客)
「6時ちょっと前(に来た)。籾を買っているが、それは大阪にいる子どもに送って、自分はちょっと安いの買ってみようかなと思って」
(客)
「まず娘から知って、インターネットで調べて、あ、本当だと思って来ました。やっぱり1番最近では安い。だからうれしい」

10日、店頭に並べられたのは富山県で作られた2022年度産のコメ、いわゆる「古古米」で、価格は5キロで税込み1980円。1家族当たり1袋限定で販売されました。

(客)
「うれしいですね。朝早く来たから。きょうさっそく食べてみます」
「安いと思います。普通4300円くらいだから」

店が用意した100袋は開店からおよそ30分で完売しました。

(最後の1袋を買った客)
「ラッキーだったですね。宮崎県は遅いのかなと思っていたけど、たまたま、きょう、ここに買い物来たら買えました」

タイヨーでは、今回の契約で1500トン、5キロ詰めの袋に換算すると、およそ25万袋分を確保。

今月13日からは、宮崎・鹿児島のすべての店舗で継続的に備蓄米を販売することにしています。

県内でもようやく備蓄米の販売が始まる中、コメ全体の値下げにつながるのか注目されます。

タイヨーでは、先月29日に政府と契約を結んだところ、1週間経った今月6日にコメが出荷され、業者による精米を経て県内での販売にこぎつけたということです。

そして、気になるのが宮崎県内のほかのスーパーの入荷状況です。

フーデリーとマルミヤストアは、早くて来週から遅くて今月下旬までに店頭に並ぶ予定です。

都農町と川南町に店舗を構えるパントリーけいすけは、今月末から来月にかけて販売予定です。

続いてディスカウント店です。

ドン・キホーテは今月中旬の販売を目指しています。

日向市に店舗があるミスターマックスは、今週末までに販売開始予定です。

また、コンビニ各社は、ローソンが今月14日に2キロで、ファミリーマートは今月中旬からで、1キロでの販売予定です。

セブン-イレブンは県内での販売日は未定です。

10日、小泉農水大臣は、備蓄米を追加で20万トン放出すると新たに発表しました。今後、備蓄米がどのように流通するか注目されます。