遭難した男性:「夜になる前にガスが切れちゃった」
お湯も沸かせなくなった男性は、持っていた服7枚とジャケットを身に着け、テントをかぶって寒さをしのぎました。

遭難した男性:「みんなにありがとうって、心配してくれているだろうから。ありがとうって心の中で言い続けながら、とにかく自分は助かるんだと信じて。前向きな気持ちでずっと雪の中でうずくまっていた」
だんだんと足先が冷たくなる中、持っていたラムネを少しずつ食べて体を動かし続けたといいます。
遭難した男性:「動けないですけど、背中を動かしたり、指を動かしたりしながら、とにかく凍傷だけにはならないようにしようと思って。それだけを考えてずっとやっていた」
そのまま意識が遠のいた男性。
30日朝、ヘリコプターの音で目を覚ましました。

遭難した男性:「テントをばって開けたらもう朝で。100メートル位のところにヘリがいて、『ああこれは助かる』と思って手を振ったら、レスキューの方が2人ワイヤーで降りてきてくれて、そこからはあっという間に助けられました」
左手首の骨折や右足のじん帯損傷など大けがをしたものの一命を取り留めました。
自身が助かった要因についてはー。