長野県坂城町で太陽光発電の施設から銅線が盗まれる被害が相次ぎました。
警察で窃盗事件とみて捜査しています。

施設の管理業者 藤沢浩行さん:「ここで一回切られています。線の長さ一本ずつ変えてある。感電する恐れがない、知識がある人間(の犯行とみられる)」


銅線の盗難被害があったのは、坂城町の南日名地区にある個人が所有する太陽光発電の施設です。

被害は、この地区で長野市の施工業者が管理する施設だけでも8件ほどにのぼるといいます。


施設の管理業者 藤沢浩行さん:「ここで切ってあります。向こう側の方で抜いてます。地下を通っている埋設管配線はめちゃくちゃ重たいので通常盗めないです」

盗まれたのは発電した電気を電柱の配電線へと送るための銅線で、直径およそ2センチ。施設の中でも最も太いケーブルです。

こちらではおよそ30mが持ち去られました。

施設の管理業者 藤沢浩行さん:「ここを無理やり切って、(ケーブルを)切ってフェンスそのまんまの状態なんですけど、車を向こうにおいて引き出したんじゃないかって」

藤沢さんによりますと、犯行は9日未明に行われたとみられます。


9日朝7時頃に、施設の監視装置の定期チェックを行うと記録が途絶えていて、所有者に現場を確認してもらったところ銅線が盗まれていました。

監視装置の異常が発生していたのは午前2時から3時ごろにかけてだったといいます。

被害施設所有者の一人は:「いやまさか来るとは。他人事、ここは来ないだろうと思っていた」

ケーブルの張替えなど復旧にかかる費用は1つの施設で150万円から200万円にのぼるとみられます。


警察は複数の場所で被害を確認していて、窃盗事件とみて捜査しています。