薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、9日夜はじめ頃にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

気象台によりますと、九州南部にある梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

このため、あす10日昼過ぎにかけて、局地的に雷を伴った大雨となるおそれがあります。

きょう9日、これまでに、枕崎で1時間に31.5ミリの激しい雨を観測したほか、出水で21.5ミリ、指宿で21ミリ降りました。

現在、指宿市に土砂災害警戒情報が鹿児島市や大隅半島の広い範囲に大雨警報が発表されています。

10日にかけて予想される1時間雨量は多い所で、薩摩、大隅地方で50ミリ、種子島・屋久島地方40ミリ、10日正午までに予想される24時間雨量は多い所で、薩摩、大隅地方で180ミリ、種子島・屋久島地方で100ミリ。

さらに、あさって11日正午までに薩摩、大隅地方で100ミリ、種子島・屋久島地方で60ミリ、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象台は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに落雷、竜巻などの激しい突風などに注意を呼び掛けています。