6月3日、韓国で大統領選挙が行われ、李在明新大統領が就任しました。

夢は「殴られずに暮らす」 貧しい生い立ち

1963年、地方の農村で7人兄弟の5番目として生まれた李在明氏。

家計を支えるため、小学校卒業後から年齢を偽って工場で働きました。日常的に暴力を受ける環境で、誤って機械に挟まれた左腕には今も障がいが残っていると言います。ただ当時、こんな夢を書き留めていました。

一.他人に殴られずに暮らす
二.お金を稼ぎ貧乏から抜け出す
三.縛られず自由に生きる

中学・高校には通えず、独学で検定試験を経て大学に進学し、その後、弁護士となりました。

政治家に転身後、ついたあだ名は「サイダー」。

その由来は、知事の時に“地域通貨を支給する”といった思い切った政策の実行力。そして、世論の関心の高い問題で政府をズバズバと批判する舌鋒の鋭さ

これが炭酸飲料のように、見ていてスカッとするということから「サイダー」と呼ばれるようになったそうです。その人気を背景に2022年の大統領選に出馬しました。当時の尹前大統領との対決では僅差で敗れましたが、今回その雪辱を果たした形です。