鹿児島市の路線バスの利用者と運転手の数が、コロナ前に比べ3割減ったことが分かりました。運転手が60人足りない状況です。
これは、有識者らが参加する「鹿児島市公共交通ビジョン協議会」で明らかになったものです。
市内の路線バスの利用客はコロナ前はおよそ3600万人でしたが、3割減っておよそ2600万人です。また、運転手の数も3割減って606人です。60歳以上が半数近くを占めている上、60人足りない状況のため時間外労働でカバーしています。
(鹿児島運輸支局 谷口誠一首席運輸企画専門官)「公共交通機関を利用しないと残っていかないという強い意識を持っていただく取り組みが必要」
(ビジョン策定部会 井上佳朗部会長・鹿児島大学名誉教授)「皆さんが求めているものが地域ごとに異なる。きちんと把握して要望にマッチするような地域ごとの交通対策を示したい」
少子高齢化が進む中、今後の路線の再編・見直しなどの必要性が確認されました。