骨や組織を溶かして広がる中耳炎

滲出性中耳炎などが完治しないと顔面麻痺などの症状も起こる「真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎」に移行することも。
伊東耳鼻咽喉科クリニック 伊東宗治院長
「耳あかに近いような白い塊みたいなものが、鼓膜や内耳のほうに広がっていって、徐々に周りの骨を溶かして広がっていく。基本的には手術」
そして、多くの耳鼻咽喉科医が恐れているのが、中耳炎の炎症が「内耳」にまで広がる「内耳炎(ないじえん)」です。

「蝸牛(かぎゅう)」という音を感じるセンサーと「三半規管」という体のバランスをとるセンサーがうまく働かなくなり、めまいや難聴、耳鳴りなどの症状が現れます。
伊東耳鼻咽喉科クリニック 伊東宗治院長
「内耳のほうの神経にまで影響が及んでいて、聞こえの神経の細胞がダメージを受けていると、液体がなくなっても聞こえが悪いという状態が続く。それが割と長くなることが多い」