2024年度に熊本市のオンブズマンへ寄せられた苦情は39件で制度が始まって以来、最も少なかったことが明らかになりました。
熊本市オンブズマンは、市政に関する苦情を中立の立場で調査・処理するため2011年に設置されました。
6月6日、オンブズマンの代表者が熊本市の大西市長と面会し、2024年度の運営状況について報告書を手渡しました。

苦情申し立ては39件で、前年度の69件からほぼ半減。「熊本地震関連」の苦情は地震が起きた2016年度以降、初めて、1件もありませんでした。

また、自治会の補助金に対する調査や市営住宅相談に関する不適切な言動など6件の事例が「市の対応に不備あり」と報告されました。
このうち自治会の補助金については市民が「不正受給」を指摘したにも関わらず、市の調査は不十分だったとしています。
代表オンブズマン 崎坂誠司弁護士「実質的な調査をやっていなかった」
オンブズマンの指摘を踏まえ、市は、2025年4月に自治会への補助金制度の規定を見直し、対象事業を明確化するとともにチェック体制を強化したということです。