タクシー会社の管理のもと、一般ドライバーが自家用車などに有料で客を乗せる日本版「ライドシェア」が、仙台市内で始まってから7日で丸1年となります。稼働率は、平均26%と低く推移しているものの、県タクシー協会は「タクシー不足を十分に補えている」と分析しています。

日本版ライドシェアは県内では仙台市で2024年6月に始まり、タクシーが不足する時間帯として、国が定めた金曜日の午後4時台から午後7時台までと、土曜日の午前0時台から午前3時台までに限り運行されています。

宮城県内では、9社が参入していて、車両は金曜日が25台、土曜日が15台です。

県タクシー協会 高澤雅哉会長:
「タクシーが不足するといわれる時間帯を補っているということで、一定の役割は果たしているのかなと思っている」

県タクシー協会によりますと、サービスが始まってから2025年4月までの11か月間の稼働率は金曜日が32%、土曜日は16%、全体では26%となっています。

県タクシー協会 高澤雅哉会長:
「国からはタクシーが不足する時間帯だと言われたものの、そうは言いつつも、現状タクシーが全然足りないという状況でもないので、実績としては、ほぼ予想通りなのかなと思う」

稼働率は、決して高くないものの、県タクシー協会の高澤会長は「ライドシェアはあくまでタクシーの不足を補うもの」とし、「今の稼働台数で十分補えている」と話します。

県タクシー協会 高澤雅哉会長:
「タクシーの客を奪うような状況にはなっていないので、その辺は良いバランスでやっていると思う」

県タクシー協会では、タクシードライバーの数を増やすことが最優先としたうえで、市民が移動に困ることがないよう、ライドシェアもうまく活用していきたいと話しています。