なぜ住民を限定?なぜ非公開?

会場から漏れ聞こえてきた参加者たちの声は・・・
「泡すごい、泡がすごい。今も出てます。帰りに見て下さい、泡を」
「せやから調整池が臭い匂いがすると言うたって、濾過装置を通ってキレイな水が流れる。一時的じゃないですか?濾過装置を付けないと排水できんということを、県は認めているんですか?」
農業 竹之内昇さん
「今までずっと先祖がやってきたことを続けていきたいんです。山を守って下さい、川を守って下さい、田んぼを守って下さい!」

会場では、「原因が確認できない」まま再開を認めたことに対する疑問や、米作りができないことを訴える声が多く上がったそうです。

参加者
「数値が下がったからいい、という問題ではないんですよね。お米作りって(安全な水が)1年いるんです。ずっといるんです。1年を通じてはじめて米が出来ます」
「川に魚が棲めなくなったのが、それが一番怖い。水の問題なのに、この地区の人だけ集めてなんで開催されたのか、すごく疑問に思った」

竹之内さんは、2年前から、毎日、処分場からの排水と、取水口付近の川の水の水質検査をしています。県は、「浸透水の水質は、「去年11月から正常な状態で安定している」という事業者(検査回数5回)の考察を認めていますが・・・。

農業 竹之内昇さん
「これ黒いよね、12月30日、年末くらいのは」
竹内さん達、住民団体の簡易検査(360回以上)によると、その期間も、処分場の排水からは、基準値を超える汚濁が繰り返し検出されています。

Q「もう(今後は)ないだろうから」は信じられないですか?
農業 竹之内昇さん
「ゴミを埋めるのをやめて、もう流れたでしょう、いうならまだしも。まだゴミが入ってきよるんじゃから。また同じことがあって、またこういう現象が起きるよね」

竹之内さんの作るコメは、例年「1等米」としてJAに出荷されていましたが、去年から作付けを減らしたために、出荷できなくなりました。また、離れて暮らす息子さん一家がUターンしてくる予定でしたが、米作りの行方が不透明なために、その計画は立ち消えてしまいました。

現在、処分場からの排水は、支流を通じて沼田川に流れ、その下流には、三原市民、竹原市民の大半が利用する水道水の取水口があります。また、処分場のメインのエリアは竹原側で、その排水は、賀茂川水系に流れることになります。