鹿児島市と薩摩川内市にまたがる八重山周辺で計画されている風力発電建設についてです。反対する市民グループはきょう6日、県に対し、事業者に安全対策や景観配慮などを求めるよう要求しました。

塩田知事あてに要求書を提出したのは、住民らでつくる「八重山こいやまを守る会」の6人です。

鹿児島市郡山町と薩摩川内市入来町にまたがる八重山とその周辺では、東京の企業を親会社とする合同会社が風力発電の風車8基の建設を計画していて、2029年運転開始を見込んでいます。

市民グループは、安全確保のため、風車の位置を住宅と最低1キロ、遊歩道と最低500メートル離すことや、景観ガイドラインを事業者に守るように求めることなどを県に要求しました。

(八重山こいやまを守る会 後野剛共同代表)「人家の近くに出来て住民の暮らしや安全を脅かすのではないかと心配している」

市民グループはこの後、鹿児島市の下鶴市長あてにも要求書を提出しました。

風力発電の事業計画案について、塩田知事は「騒音や景観への影響軽減などを求めた県の意見が反映されていない」としていて県と事業者が協議中です。

事業者は、きょう6日とあす7日、鹿児島市内で住民説明会を開きます。