5日、お笑いコンビが広島市の中学校を訪れ漫才を披露しました。そのライブは「被爆体験継承漫才」でした。
広島女学院中学のステージに登場したのはお笑いコンビ、「アップダウン」です。ふたりとも北海道出身の「アップダウン」は「キングオブコント」などで準決勝に進出したこともある実力派です。テンポのいい漫才や歌で観客を盛り上げていき、ストーリーは戦時中にさかのぼっていきます。
「みんな家を飛び出して防空壕で身をかがめていたら”ドッカーン”」
「大爆笑?」
「違うよ」
「被爆体験継承漫才」のきっかけは長崎の「被爆2世の会」からの打診でした。ふたりは戦争を扱った芝居などにも取り組んでいて、念入りな調査をして4年前、ステージを始めました。広島では初めての上演です。

「ピカッという青白い光のあとまばたきをした瞬間・・・」
ピアノと照明の演出も使いながら、ストーリーは原爆で大けがを負った少年が失った家族を思う場面に展開していきます。
「あんなに優しい母だったのに、あんなにかわいがってくれた姉だったのに」
漫才を鑑賞した生徒
「平和とか大事な私たちに関わることを、おもしろく、でもちゃんと学べる機会だった」
アップダウン 阿部浩貴さん
「この学校もなくなってしまってという写真も見させてもらって、すごく自分の中でも感じるものがあって、みなさんにもらいながら演じることができた」
ふたりが作品で伝えたかったことは”希望”…。最後に、アップダウンの2人はこの言葉で締めくくりました。
「苦しいことがあっても未来はつながっている」