5月、拉致被害者の帰国を求める国民大集会が開かれました。
この中で石破茂総理は…

「何としても突破口を開くべく、首脳同士で率直に話し合い、正面から向き合わねばなりません。北朝鮮に対してこれまで行ってきたさまざまなルートでの働きかけを一層強めてまいります」

北朝鮮に拉致されたままの横田めぐみさんの母・早紀江さん(89歳)は、集会に集まった一人ひとりの政治家や国民に対して、こう問いかけました。

「皆さまの息子さんやお嬢様、大切な方々が突然このような形で消えて47年間もまったくわからない、どんなに頑張っても何にもわからない状態におかれたとき、皆さまはどうなさいますか?何か良い知恵がありますか?私たちに教えてください。どうしたらいいんでしょうか」

「写真だけでも、声だけでも…」。

娘との再会を待つ母の言葉には、焦りの色がにじんでいました。