6期連続赤字と厳しい経営状況が続く富山地方鉄道のあり方を考える議論が進んでいます。5日は鉄道線の路線ごとに沿線自治体が協議する検討会が開かれ、地鉄側が線路などインフラの「みなし上下分離方式」を提案しました。
検討会には新田知事をはじめ沿線自治体の富山市の藤井裕久市長、立山町の舟橋貴之町長が出席。
富山地方鉄道の中田邦彦社長が不二越上滝線と立山線の今後のあり方について早急に結論を出すよう求めました。
富山地方鉄道 中田邦彦社長
「非常に厳しい鉄道線の事業というふうになっておりますし、少なくとも今年度中に早急に結論を出していただかないと」

2025年3月期決算で6期連続の赤字を計上するなど厳しい経営状況が続く富山地鉄。
検討会で地鉄は本線・立山線・不二越・上滝線の鉄道線3路線について区間ごとの収支を明らかにしました。
これによりますと現状、黒字経営となっているのは本線が上市まで、立山線は五百石まで不二越・上滝線は月岡までで、それ以外の区間は赤字経営です。
