面で規制する「ゾーン30」新たな取り組み

最後に紹介するのは、速度規制の標識ですが一般的なものとは少し異なる「ゾーン30」と呼ばれるものです。

安達課長補佐は「1本の道路、線に対しての規制ではなく、面、区域に対しての速度規制をかけているものになります」と説明します。

ゾーン30とは住宅街など一定の範囲を設定し、車の速度をエリア全体で規制する取り組みです。

富山県内では34の区域が指定されています。「住民の方が生活されている生活道路として設定されていますので、歩行者、自転車にしっかり気をつけて走行していただきたい」と安達課長補佐は話します。

さらに今後は「ゾーン30プラス」という新たな取り組みも始まります。これは通常の30kmの速度制限に加え、車道の通行部分を局所的に狭くしたり、道路を滑らかに盛り上げたりすることで物理的に車を減速させる対策です。

氷見市では今年度中に交差点と道路に10cm程度の高低差をつけることで車のスピードを落とす対策を行う予定だということです。県警は引き続き歩行者の安全を確保し、交通事故防止に努めたいとしています。

道路標識は私たちの安全を守るための重要な「言語」です。その意味を正しく理解することが、安全な交通社会の実現につながります。