止まらない出生数の減少… エンタメの増加も一つの要因?
そして2024年の出生率が過去最少になったということで、なぜ減少したのか街の人にも聞いています。

36歳 妊娠9か月の女性
「昔よりは子育ての支援だったり補助金とかは増えてますけど、そんなんじゃまかなえない。産め産めって言ってる割には(支援が)全然だなと思います」
50代夫婦 子ども3人
「子育てに時間を使える環境にあったので、特に不安はなかった。娘も職場で(産休で)周りの方に迷惑かけたらどうしようとか」
30代既婚 子どもいない
「自分の時間をとりたいタイプなので、子育ての時間と自分のプライベートを両立させるのも、いろいろ考えて先延ばしになっちゃってます」
出水キャスター:
今はインターネットでいろいろな情報が見られるじゃないですか。そうするとプラスの情報もあれば、不安になっちゃう情報もあって、そういう情報におどらされてしまってなかなか一歩踏み出せていないなって今思いました。

岸谷蘭丸さん:
やっぱり(現代は)エンタメが多すぎるということは大きいと思います。田舎ほど子どもを産むのが早い、多いというのと同じだと思うんですけど、昔はやることなかったから子どもを産んでいたところもあると思う。
今は月数千円でサブスク見放題。やることがいっぱいあってエンタメが多いと、「子どもなんてコストかかるし、こっちでいいか」となってしまうことが多いんだろうな、というのは特に僕の世代は思いますね。

井上キャスター:
個人的には少子化対策は大賛成で進めるべきだと思うんですけど、テレビやメディアは「少子化がとても危険だ」と報じるじゃないですか。でもある意味でもう少子化は避けられない将来なので。
日本を例えば8000万人ぐらいの規模で、どうやって成長させていくか、AIを入れるのか、テクノロジーを入れるのか。世界中が少子化していくので、それを前提にどういう国にしていくか、という議論の方が私は興味があります。
岸谷蘭丸さん:
本当におっしゃる通りですね。絶対シュリンク(減少)してしまうものに対して「もう終わりだ」と言ってもしょうがないわけで、それをどこに需要を作っていくか、購買力をどう高めるかというグローバルなやり方も必要。かといって少子化を諦めちゃいけない。多角的なアプローチが建設的ですよね。
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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア名門ボッコーニ大学在学 23歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などについて発信