AI予測「新米の価格は高止まり」が高い確率

山形キャスター:
現在、店頭にはさまざまな価格のコメが並び、消費者の低価格志向が広がる中、新米が出る秋以降、価格はどうなるのでしょうか。

第一生命経済研究所の柏村祐 主席研究員が、新米の価格をAIを使って予測しました。

AIの分析によると、価格に影響する4つの要素があるということです。

【AIの分析】価格に影響する4要素
・低価格志向が続くか
・備蓄米の放出の効果
・世界の穀物市場と生産コスト
・天気とコメの出来具合

その上で、AIは「新米価格」として「高騰」「高止まり」「緩和」の3つのシナリオを提示しました。

「高止まり」60%
▼平均的な気温、 ▼計画的な備蓄米の放出という条件つきですが、備蓄米を放出しても、価格の下落は限定的で高止まりすると予測。

「高騰」15%
▼深刻な異常気象が続く、▼備蓄米が底をつき放出不可という条件つきで、新米が5000円近くなると予測。

「緩和」25%
▼天候に恵まれ豊作が続く、▼「随意契約」の効果的な活用ができるという条件で、今より価格は下がっていき、3500円程度になると予測。

井上貴博キャスター:
備蓄米放出は根本的な対策ではなく、対症療法を行っているだけです。

農政の抜本的な改革まではAIも考慮していないはずなので、この予測をそのまま受け取るのは違うかもしれませんね。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
私は大きく二つあると思います。

一つは、農林水産省が持っているデータです。コメの需要に応じて供給するということです。

データを読み間違えてしまうと、インバウンドや作りすぎなどで、多い・少ないとなってしまいます。

二つ目は、作る工程で効率を求めるべきだという点です。海外ではテクノロジーを活用して、同じ面積でもできるだけたくさんのコメが育つようにしています。