「同じ時代に野球をやらせてもらって本当に幸せ」
近鉄の元投手・太田幸司さんが語った思い出 プロ3年目のオールスター

長嶋さんの死去を受け、かつてオールスターで対戦した近鉄の元投手・太田幸司さんや、師弟関係を組んだ元巨人の佐々木明義さんが恩師との秘話を語りました。

近鉄で活躍した太田幸司さんが「思い出」と語ったのは、プロ3年目のオールスター。現役晩年の長嶋さんを満塁で迎えながら、「シュート」でのダブルプレーで打ち取ったシーンでした。

太田幸司さん ※2024年の取材時の画像です

元近鉄 太田幸司さん(73)(電話取材)
「普通は、あんな大スターにオールスターで『シュート』なんか投げないんだけれどもね。当てたら困るから。ピンチで王・長嶋を抑えたというのは、これが新しいピッチングスタイル『スライダー』、『シュート』をこれでいけるなという。そこから勝ち出した。そういうターニングポイントになった」

太田さんが、1983年に巨人に移籍して背負った背番号は後に長嶋監督がつける「33番」でした。

元近鉄 太田幸司さん(73)(電話取材)
「僕が引退した後に長嶋さんが2回目の監督の時に、『33』をつけたんですよ。おれ、長嶋さんと同じ背番号をつけたことがある!って、ミーハーでうれしかったです。同じ時代に野球をやらせてもらって本当に幸せですよ」