熱戦が続いた熊本県高校総体の陸上競技に、今回初めて車いすアスリートがオープン参加しました。「部活の仲間と同じ舞台を目指したい」高校生パラアスリートの思いが届きました。

5月31日(土)熊本県高校総体2日目

陸上女子のスタート地点に2人のパラアスリートの姿がありました。九州学院2年の原(はら)かのん選手と、東海大星翔2年の田中詩乃(しの)選手。競技用の車いす「レーサー」で走る陸上選手です。

九州学院高校陸上競技部 原かのん選手「私はもう出場できるってことがすごく嬉しいので、本気で頑張っている姿を見てもらえたら嬉しいなと思います」

原さんは、小学生のころ「車いす陸上」に出会い、コーチと二人三脚でトレーニングを積んできました。

2015年 6歳の時、初めてレース用の車いすに出会う

原さんは今、日本パラ陸上競技連盟の強化育成指定選手です。

高校生になって女子部に所属していますが、どうしても練習は別メニュー。仲間が同じ大会を目指し練習を重ねる姿を羨ましく思うこともあったといいます。

原かのん選手「やっぱりみんなで応援しあっている姿とか、同じユニホームを着て九州学院って名前を出してやっているのは、人が多いからこそ頑張って、やる気が出るところがあるんじゃないのかなとは思っています」