鹿児島市の秋の風物詩「おはら祭」が、2日から3日にかけて行われました。「夜まつり」と「本まつり」がともに行われたのは3年ぶりです。

2日夜は、新型コロナの影響で3年ぶりとなる「夜まつり」が開かれ、49団体およそ2000人が踊りました。そして、一夜明け…。

(下鶴市長)「踊り連の皆さん、さぁ、元気よく踊りましょう!」

鹿児島市の下鶴市長のかけ声とともに本まつりがスタート。新型コロナの影響で縮小されたおととし、去年を上回る121団体およそ5400人が、おそろいの法被や浴衣などに身を包み、「おはら節」や「鹿児島ハンヤ節」にあわせて踊りました。

(参加者)「みんなが元気が出るところがいい」
(参加者)「観客の前で踊ることができて、とてもうれしい」

踊り手の中には、3年ぶりに東京から参加した踊り連もありました。その一人で錦江町出身の藤永深雪さんも初めてのおはら祭に参加し、うれしそうな表情を見せていました。

(藤永深雪さん)「最高です!やっとみんなで出られてうれしいです」

また、今年生まれた赤ちゃんと参加している踊り手も。
「記念に今しかないと思い、3年ぶりなので参加しました。(こどもは)半年です。初デビューで最年少かも」

鹿児島市の下鶴市長も。
「たくさんの人が集まるということが参加する方、観る方みんなに元気を与える」
(Q.息上がってませんか?)「まだ大丈夫です」

歩道の密を避けるために、車道に観覧スペースが設けられ、多くの人が踊りに見入っていました。

(埼玉から)「修学旅行で来た。小さい子どもから大人までみんな踊っていて、すごいなあと思った」

(奈良から)「参加している人の多さにびっくりしました。カメラで撮ったりして、すごい祭りだなあと思った」

また会場周辺ではJTによるごみ拾いも行われ、2日と3日の2日間でおよそ480人が、90リットルの袋10袋分のごみを集めました。

(参加した子ども)「テープも入っているし、タバコもいっぱい。紙もいっぱい。楽しかった」

そして祭りは最高潮に。

(記者)「祭の締めくくりは『ダンスおはら21』です。エネルギッシュな踊りで、祭は最高潮を迎えました」

規模を少しだけコロナ前に近づけた今年のおはら祭。天文館は2日間に渡ってにぎやかな雰囲気に包まれました。