農水省「我々の対応が追いついていない」スピード重視ゆえの販売時期の“差”か

井上キャスター:
“2000円の備蓄米”、全国での販売はいつごろになるのでしょうか。

【各地のスーパー 販売はいつ?】※2日午後1時時点

●コープさっぽろ(1500トン):6月下旬以降
●バロー(450トン):未定
●万代(8000トン):6月中旬
●ドラッグストア コスモス(2万トン):6月上旬~中旬
●サンエー(2300トン):未定

●イオングループ
イオン、マックスバリュ、フジなど(全国1万店舗)
6月中には販売予定
備蓄米5キロ2138円(1人家族1袋限定)

(販売が)6月上旬・下旬と見通しがたっているところ、未定というところなどさまざまですが、まずは資本のある大きなところから売り出してもらう流れでしょうか。

中小や街の精米店はどうなるのでしょうか。

農林水産省の担当者に、なぜ販売時期に差があるのか聞いたところ、「企業の態勢(輸送・精米・販売)が整ってから順番に売り渡しているが、正直、我々の対応が追いついていない」ということです。

(販売時期を)一律にしようとするとスピード感が伴わず、スピード感重視すると格差が出てしまう…メリット・デメリットをどう考えるのかという気もします。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
何事にも良し悪しがあり、スピードに重きを置くと、公平に行き渡らないということかと思います。

一方で、買う側の多様性も出てきました。ネットで買う人、精米店で買う人、量販店で買う人とニーズが変わることに対して、どのように消費者に届けるか企業が考えていく一つにはなるでしょう。

井上キャスター:
5キロ2000円と売り出されるとそれに食いついてしまいがちですが、ブレンド米として出すなどのアイデアも今後は出てくるかもしれません。