■いつのまにか呼び方が変わった用語はほかにも…
・世永聖奈キャスター:
去年12月にKADOKAWAから出版された『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典』という本では、「いつのまにか呼び方が変わったもの」がまとめられています。その一部がこちらです。
【いつのまにか呼び方が変わったモノ】
◇ph(ペーハー)⇒ピーエッチ
◇カロチン⇒カロテン
◇エアーズロック⇒ウルル
◇げた箱⇒靴箱
◇巻き戻し⇒早戻し
◇自殺点⇒オウンゴール
◇日射病⇒熱中症
◇スチュワーデス⇒キャビンアテンダント
◇官製はがき⇒郵便はがき
◇保母⇒保育士
◇助教授⇒准教授
※出典『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典 図解とクイズで広がる教養(KADOKAWA)
より正しい発音に直されたり、オーストラリアの巨大な岩「エアーズロック」は先住民に伝わる「ウルル」という名に直されるなど、さまざま理由で変化しています。

・鶴岡慎也さん:
私は44歳ですが、pHはピーエイチと習った記憶があります。サッカーの「自殺点」も記憶にあります。
・世永聖奈キャスター:
Jリーグが開幕したのが1993年、その翌年の1994年に日本サッカー協会が「自殺点」を英語由来の「オウンゴール」に切り替えています。
・鈴木徹さん:
「熱中症」は家の中で発症する人もいるので、「日射病」ではありません。郵政民営化があって官製はがきが郵便はがきになったり、女性だけの仕事ではないので保育士になったり、みんなそれぞれ理由があるんですよね。
「男気がある」という言葉がありますが、気前がいい、気風がいいという言葉に変えられる。気前がいいのは男だけかといったらそうではない。使ってはいけない言葉ではないないですが、個人的には使わないようにしています。

・堀内大輝キャスター:
僕が気になったのは、ビデオデッキの「巻き戻し」が「早戻し」に変わったことです。
・世永聖奈キャスター:
記録メディアがテープからDVDなどに変わり、2000年頃から各メーカーが「早戻し」に切り替わっていったということです。リモコンにも「早戻し」と表示されています。
時代の変化やより正確な表現を求めた結果、気がつくと変わっている言葉、探すとまだまだ身近なところで見つかりそうですね。