ダブルのシェア率「82%」の地域も

【2024年度の売り上げシェア(他社製品も含めた市場全体の売り上げ)】
    シングル ダブル
北海道  45   55
東北   22   77
関東   25   75
京浜   31   69
信越   27   72
北陸   43   57
東海   18   82
近畿   51   48
中国   41   59 
四国   54   46
九州   30   70
沖縄   27   73
(出典:インテージSRI+)

東海地方ではシングルが18%、ダブルが82%と圧倒的にダブル派が多い一方で、四国ではシングル54%、ダブル46%、近畿もシングル51%、ダブル48%とシングルが僅差で多い地域もあるようです。

この地域差について、聞いてみると2つの理由が推測されるといいます。

まず1つ目。
「シングルはダブルより2倍近く長いため『その分長持ちするのではないか?』というイメージがある人も多い。そのため、1つの可能性として、経済的に使いたいという人が多くいる地域では、シングル派が多いのでは」

2つ目は、
「トイレットペーパーには、古紙を活用したものとパルプ100%製のものと2種類あります。ダブルが多い東海地方では、古紙を生産されているメーカーさまも多く、古紙を配合した製品が多くなっています。古紙配合のトイレットペーパーは、柔らかさを担保するために、ダブルにしている商品が多いため、自然とダブルの比率が上がっていると考えられます。一方、パルプ製のものは、シングルでも十分やわらかさが出るため、パルプ製のものが多く流通している地域では、シングル・ダブルの構成比が近づく傾向にあると捉えています」