熊本県天草市が本社の建築会社「大昌(だいしょう)建設」が5月30日、熊本地裁に破産手続き開始の申し立てをしました。
最終的な負債総額は不明ですが、2024年7月期末時点の負債総額は約6億6000万円に上ります。

民間の信用調査会社「東京経済 熊本支社」によりますと、大昌建設は1966年に設立され、官公庁からの公共事業に強みを発揮していて、他の2社とともに「御所浦恐竜の島博物館(天草市)」の建築などにも携わっていました。
しかし公共事業の減少に伴って次第に収益が悪化し、最近は天草市内で分譲マンションなどを受注していましたが、材料費や人件費の高騰で収益を確保できていなかったということです。

こうしたことから事後処理を向井飛翔(むかい つばさ)弁護士(熊本共同法律事務所)などに託し、5月30日に事業継続を断念して熊本地裁に破産手続き開始の申し立てを行いました。