ビオラの演奏が趣味の天皇陛下は、「国際ヴィオラコンクール」の入賞者によるコンサートを鑑賞されました。

陛下は、1日午後3時ごろ都内のコンサートホールに入場し、観客から拍手で迎えられました。

陛下が鑑賞されたのは、3年に1度、若手のビオラ奏者を対象として開催される「東京国際ヴィオラコンクール」の入賞記念コンサートです。

入賞者は20代の中国、日本、カナダ出身の3人で、陛下はシューベルトやブラームスなどの曲に耳を傾け、「若い演奏家の皆さんは素晴らしいですね」と感想を述べられたということです。

閉演後に入賞者と懇談した際、自らもビオラを演奏する陛下は、「私は5歳でバイオリンを始めました。大学に入ったころ、ビオラの音に魅了されたのでビオラを始めました」などと話されたということです。

また、陛下がオーケストラで最初に弾いた曲はモーツアルトの交響曲第36番だったと明かし、「そのころはまだハ音記号が読めなくて大変だったんですよ」などと和やかに懇談されたということです。