「思いは同じ」 小泉大臣とJAトップが会談
⻑年のタブーでもあったコメの増産を主張する小泉大臣。ただ、生産調整を重視するJAとどう向き合うのかが問われています。
立憲民主党 羽田次郎 議員
「当時(2016年)の小泉部会長は、補助金漬け農政との決別とか、農協改革を掲げていたと承知をしている。現在、農協(JA)という組織をどう捉えられているのか、ご所見をうかがいます」

小泉進次郎 農水大臣
「これはどこの組織でもそうですが、課題があることも事実。収益を農家の皆さんにお届けをする。これが私はあるべき姿だと思います」

5月29日には、JAのトップとも会談。カメラの前に並んで立ちました。

小泉進次郎 農水大臣
「消費者のコメ離れを防ぐ。この思いは同じだということで」
JA全中 山野徹 会長
「我々も全く同じ考えでございますので、一体となって取り組むべきだと思っております」

かつては鋭く対立したJAとも、まずは無難な対応。
ただ、コメの増産に伴う、避けて通れない課題も突きつけられています。価格が下がりすぎたときに、農家をどう守るか。野党からは…
立憲民主党 野田佳彦 代表
「国内需要を超えて生産をすると、米価が生産コストを割り込む懸念が出てくる。(コメ農家に)交付金を交付する直接支払い制度を導入したらどうか」

コメの価格が下がりすぎた場合には、直接、交付金で補償すればよいという提案ですが…
小泉進次郎 農水大臣
「方向性として私は、意欲ある方にお米を作っていただきたい。ですので今後の方向性の中では、作るなっていうことではなくて、需要に応じた生産を…」

コメ農家への補償制度については言及を避ける小泉大臣。消費者と農家の双方が納得する、コメ行政への道筋は描けるのでしょうか。