連日日本のメダルラッシュに沸く陸上アジアNo.1を決める戦い、アジア選手権(韓国・クミ)。日本代表の第一陣が30日に帰国し、金メダルを獲得した男子100m栁田大輝(21、東洋大)、男子1500m飯澤千翔(24、住友電工)、女子400m松本奈菜子(28、東邦銀行)が囲み取材に応じた。
18日のゴールデングランプリ陸上では世界陸上金メダリストのC.コールマン(29、アメリカ)を破り、4月以降負けなしと勢いにのる栁田。今大会は2023年大会に続く連覇を達成したものの、その表情は硬く「一応連覇にはなりましたけど、納得のいく結果ではなかった。東京世界陸上の参加標準(10秒00)を切って、連覇が付いてくればいいなと思っていたが、一番に考えていた標準を切れなかったのが心残り」と話した。東京世界陸上の代表選考がかかる7月の日本選手権に向け「日本選手権までにやりたい練習がいっぱいある。一か月ちょっとありますけど、全部はやり切れないので疲労を抜きつつ取捨選択してトレーニングを行いたい。筋力も、走りもレベルアップして、東京世界陸上の出場権を掴みにいきたい」と意気込んだ。
そして、女子400mで外側レーンの走者がレーンに侵入してくるアクシデントがありながらも、52秒17の好記録で優勝を果たした松本は「予選のレースで走りの感触がよく、決勝ではもう少しタイムが出る内容に感じたが、ちょっと横のレーンの方が入ってこられたので“私が間違えてるのかな”と戸惑ってしまった。本当はカーブを抜けてから思い切りいきたかったが、自分もレーンをはみ出てしまうと失格になってしまうので、上手く相手のタイミングを図りながら内側の白線をはみ出ないように抜いた」と決勝のレースを振り返った。
続けて「その中でも52秒1台が出たのは自信にもなりますし、優勝することを目標にして出場した大会で勝ちきれた事は大きな自信になる」と手ごたえもあったようだ。
今シーズンは静岡国際で自己ベストを52秒14に更新するなど好調ぶりが目立つ。要因は走りの変化にあるという。「昨シーズン前半に左足太もも裏を肉離れして、そこから走り方を変えた。左足が流れてしまうような走りだったが、地面からの反発を上手くもらって自然に足が上がってくるように、足の軌道を修正した。そこから秋シーズンに自己ベストを出して、52秒台を安定して出せるようになった。日本記録を出したい気持ちもあるし、近づいてる感覚もあるが、あまり気張らずにいきたい。自分の最大限のパフォーマンスができれば達成できると思っているので、スピードがまだ足りない部分とレース構成の落としどころといったところを、もう少し自分のものにしていければ日本記録(51秒75)、それよりももっと速いタイムも出せると思う」と自信をのぞかせた。
男子1500mで金メダルを獲得し、フィニッシュ後に雄たけびを上げた飯澤は「予選でかなり状態がいいとは思っていたが、勝つのは難しいレースだと思っていた。その中で勝つことができたので、ゴール後ああいった感じになったと思う」と話した。また、東京世界陸上出場に向け、アジア選手権はワールドランキングで付与されるポイントが高く、選手たちにとって非常に重要な大会となっているが「選手権というところでタイムはついてこないと思っていので、東京世界陸上に向けてポイントを獲るために1位を狙っていた。今シーズンは世界陸上に出場するために、参加標準記録の3分33秒を切ることを目指していきたい」と意気込みを語った。
※写真は左から松本選手、栁田選手、飯澤選手
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