東日本大震災の記憶や教訓を伝える宮城県の名取市震災復興伝承館が、オープン5周年を迎えました。
震災を経験していない小学生が、30日に招待され、リニューアルした防災体験を通して災害について学びました。

これは、名取市震災復興伝承館がオープン5周年を迎えたことに加え、4月に来館者が20万人を達成したことを記念し企画されたものです。

30日は、名取市立閖上(ゆりあげ)小中学校の6年生およそ50人が招待され、4月にリニューアルした災害体験VRなどを通して、災害への理解を深めました。

参加した児童は、震災を経験していませんが、まるでその場にいるかのようなVR映像で地震や津波を体験しました。

VR体験をした小学生:
「自分が全部吸い込まれそうで怖かった」

また、防災リュック体験では、児童が災害時に必要なものを自分で選び、避難用リュックに詰めました。

防災リュック体験をした小学生:
「リュックに荷物を詰めてみて、入れ方や優先度が勉強になって、本当に楽しかった」

名取市は、伝承館での防災体験を通して、震災後に生まれた子どもたちにも震災を伝えていきたいと話しています。