小中学校の教員の休憩時間は平均23分 法定の半分
全国の小学校1200校、中学校1200校、高校300校に勤務するフルタイムの常勤教員を対象に2022年に行った「教員勤務実態調査」によりますと、小学校も中学校も、平日の教員の平均休憩時間は、たったの23分間です。
※2024年4月4日公表「教員勤務実態調査」(令和4年度確定値・文科省P44)
学校現場にも労働基準法は適用されます。休憩時間について法律では原則、勤務時間の途中に一斉に与えて自由に利用させるとあります。勤務時間が7時間45分なら少なくとも45分、8時間を超えれば1時間の休憩時間が確保されなければなりません。ところが実際には23分間だけ。法律の定める半分も取れていないのです。
長時間勤務が問題視される中、そんな実情も知れわたれば、志望者はますます減ってしまいそうです。文科省によると、全国の公立学校の教員の採用倍率は2000年度をピークに下がり続け、2024年度の採用倍率は3.2倍と、3年連続で過去最低を更新しました。
こちらも“いじめ予防”には欠かせない「教員の質の担保」も危うくなるばかりです。
