バレーボール男子日本代表が新体制となって初めての合宿がはじまり2週間が経った。SVリーグのプレーオフに出場していた小川智大(28、ジェイテクトSTINGS愛知)や現役大学生の麻野堅斗(20、早稲田大)、川野琢磨(18、早稲田大)、竹松魁柊(19、国士舘大)らが続々と代表合宿に参加。新監督のロラン・ティリ氏(61)も26日に合流し、いよいよ本格的な始動にむけ、準備が整いつつある。

練習が始まる前にティリ新監督は選手にチョコレートをプレゼントし、緊張している場を明るく和ませた。また練習ではティリ監督考案の初めてやる練習が多いことから、一つの練習が終わるたびに監督から練習の内容を丁寧に説明。さらに選手とコミュニケーションを取りながら、選手のパフォーマンスが最大限よくなるように一人一人に指導した。

ティリ監督は「新しい環境に来たときはいつも難しいので緊張していたんですけど、改めて良い環境を見てとても興奮しています」と話した。さらに「世界のバレーっていうのはフィジカルでも高さでもすべての面において違う次元にいるので、そういったチームと試合する経験が必要になってくる。だから安定したプレーと効果的なプレーの2つの点は世界と戦ううえで非常に大切だと考えています」と東京オリンピック™でフランスを金メダルに導いた名将は語った。

6月11日に初戦を迎えるネーションズリーグに向け、リベロの小川は「メンバーがガラッと変わるシーズンで、難しさももちろんあるけど、その分普段よりコートに立てる機会が増えると思うので、そこでしっかりと役割を果たし、結果を出したい」と意気込む。