天皇陛下は、大阪・関西万博のため来日しているアイスランドの大統領を皇居に招き、ジェンダー平等や環境問題などについて親しく懇談されました。

陛下はきょう午前11時、アイスランドのトーマスドッティル大統領(56)をお住まいの御所の車寄せで出迎え、にこやかに握手を交わされました。

トーマスドッティル大統領は、あさって大阪・関西万博で行われるアイスランドの文化を紹介するイベント=「ナショナルデー」のために来日しています。

陛下が「アイスランドはジェンダー平等の分野で世界一ですが、どのように実現されているのですか?」と質問されると、大統領は「50年前、女性の全国ストライキがきっかけとなり、その5年後には、初の女性大統領が選出されました」と答えたということです。

両国はともに島国であることから、陛下は「海の存在は非常に重要だと思います」と述べ、環境変化が漁業に与える影響について話されました。

大統領も「まさにそこは自分も関心事です」と返すなど、およそ30分間にわたり親しく懇談されたということです。