県外最終処分「約束反故にしないで」

大熊町の松永秀篤さん(73)。元キュウリ農家で、震災の津波で自宅が流されました。自宅のあった場所は、中間貯蔵施設の敷地の中にあり、8年前に土地を国に売却しました。政府の方針については、一定の評価をしながらも、こう注文しました。

松永秀篤さん「ここでするという前向きな姿勢は自分では受け入れてはいるが、その規模にもよる。どうせするのなら、プランターでもいいが駅などに置いて、大丈夫なんだよと見せるのがいいのかな。官邸って誰でも入れるところではないから」

県外最終処分の期限は、2045年。あと20年に迫っています。松永さんは、住民の理解と国がリードしていく姿勢が大切だとしつつ、最終処分については、国にこう念押ししました。

松永さん「エンドレスではないから期限はちゃんと守ってね。(除染土を)出すという約束は反故にしないでねという思い」